三和鉄構建設株式会社のなかまたちと、
この街をつくってきた不思議な存在——
それが、わわわです。
わわわは、青くてまるっこい、ちょっと不思議な生きものです。
セリフはいつも「wa」か「WA」だけ。
でも、なんだかそばにいると、あんしんするんです。
身長はだいたい70センチ。
体はやわらかくて、形が少し変わることもあります。
気づいたら、そこにいる。それがわわわです。
どこから来て、どうして今ここにいるのか。
まだ名前もなかったころ、わわわは星のあいだを漂っていました。ある日、青い星を見つけて、ふわりと降りてきました。
森や泥や水のなかで、ながいねむりにつきました。やがて地面の奥ふかくで、黒い石——石炭の一部になりました。
ある日、つるはしの音で目がさめます。地上はすっかり変わっていて、人々は「燃料」と呼んで、わわわを大切にはこびました。
トラックにゆられて、わわわは備後のまちにやってきました。はたらく人たちの声と、知らないにおい。ここが、新しい場所になりました。
「この場所を、温めよう」。わわわは燃えて、熱になりました。バブルだったり、モーレツだったりした時代——この地域のいろんな仕事を、あたためて支えました。
時代がかわり、わわわは燃えるのをやめました。そして、青くてまるいもとのすがたに戻って——寄り添って支える、いまの姿に。気づけば、みんなのそばにいます。
三和グループのいちばん古い社員は、えらい役職もなく、毎日どこかの現場で、ちいさく「wa」とつぶやいています。
削りの作業をするベテラン社員のとなりで、ふんふんとうなずきます。顔だけは、なぜか教えている側。技術も経験も、向こうが圧倒的に上です。
水やりを手伝おうとして、だいたい途中で日なたぼっこになります。収穫量への貢献は、今のところゼロです。
打ち合わせのとなりで図面をのぞきこみ、深く「wa」とつぶやきますが、読めてはいません。お茶のおかわりには誰よりも先に気づきます。
まちのランドマークになる大きな建築。完成すると、自分がつくったような顔で見上げています。手伝った記録は、残っていません。
